大豆イソフラボンのサプリメント、配糖体とアグリコン、ゲニステイン...

大豆イソフラボンのサプリメントとは?

大豆には、
女性ホルモン様の作用をもつ
大豆イソフラボン類が含まれていることから、

 

更年期障害の症状や、
閉経後に生じる生活習慣病の予防に効果が期待されています。

大豆イソフラボンの摂り方は?

大豆イソフラボンは、
1日あたり50r以上の摂取で効果が認められますが、

 

これは、豆腐であれば100g、
納豆であれば50〜60gに含まれる量と同じです。

 

また、食品としての大豆製品からの摂取もありますから、
サプリメントとして大豆イソフラボンを摂取する場合には、
食事内容によって増減できます。

 

なお、生活習慣病の予防や改善を目的とする場合には、
短期間では効果が期待できませんので、
継続して利用するようにします。

配糖体とアグリコンとは?

配糖体というのは、
糖の一定部分の水酸基(-OH)と糖でない分子(アグリコン)が
脱水縮合※した構造を有する化合物の総称をいいます。

 

また、アグリコンというのは、配糖体の非糖質部分を指します。

 

※H2Oが抜けて結合したものです。

 

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大豆イソフラボンの有効成分は?

大豆には、ダイジン、ゲニスチン、グリシチンといったイソフラボン配糖体と、
それらのアグリコンであるダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインなどの
イソフラボンが含まれています。

 

大豆イソフラボンの作用についてですが、大豆イソフラボンは、
女性ホルモンの受容体である
体内のエストロゲン受容体※に結合することによって効果を示します。

 

そして、このエストロゲン受容体(ER)には、
α(ERα)とβ(ERβ)の2つのタイプがあるのですが、

 

イソフラボンは、ERαよりもERβに対して
高い親和性(結合のしやすさ)を示します。

 

ちなみに、大豆イソフラボンには、
弱いエストロゲン作用と弱い抗エストロゲン作用の両方があるのですが、

 

この相反する作用は、ERに対する親和性が、
大豆イソフラボンと内在性エストロゲンとで異なっていることによるものだということです。

 

※受容体というのは、細胞に存在し、ホルモンなど生理活性物質を認識して、
 その作用を伝えるタンパク質のことをいいます。

大豆イソフラボンの臨床試験について

疫学調査においては、大豆イソフラボンの摂取が多いと、
更年期障害に伴うほてりが軽減するという報告がなされています。

 

また、ほてりに関する効果を検証した臨床試験が3つありますが、
そこにおいても、イソフラボン投与群のほうが、
プラセボ(偽薬)群よりも効果があったということです。

 

なお、大豆イソフラボンの1つである「ゲニステイン」というのは、
強い抗酸化活性をもっており、

 

体内で発生した活性酸素を中和し、
過酸化脂質の発生を抑制します。

 

なお、動物実験では、
ゲニステインがSOD※活性を上げることも示されています。

 

※OSDというのは、体内に存在する抗酸化作用をもつ酵素のことです。

大豆イソフラボンの乳ガンへの効果は?

欧米と比較して
大豆の消費量が多いアジア諸国の女性のほうが、
乳ガンの羅患率が低いという調査から、
大豆イソフラボンには乳ガンの予防効果があると考えられています。

 

ちなみに、分子レベルの研究においては、
ゲニステインによる抗ガン作用については、
いくつかのメカニズムが示されています。

 

具体的には、ガン細胞のアポトーシス(細胞死)の誘導や、
ガン細胞の栄養供給に必要な血管新生の抑制などです。

 

なお、大豆イソフラボンは、
その抗酸化作用による過酸化脂質の発生の抑制や、
LDL(悪玉)コレステロールの酸化抑制効果のため、
動脈硬化が予防できます。

 

★大豆イソフラボンはコレステロール値を下げる効果があるの?

 

大豆イソフラボンや大豆タンパク、大豆の食物繊維などが共同して働くことによっても、
コレステロール値を下げる効果があります。

 

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臨床試験について

これまでに報告された38の臨床試験をまとめた研究によりますと、
1日平均47gの大豆タンパク質を摂取することで、
総コレステロール値が9.3%、LDL(悪玉)コレステロール値が
12.9%低下するということです。

 

また、大豆イソフラボンの骨粗しょう症への効果についても、
いくつかの研究によって示されてきています。

 

具体的には、66人の閉経後の女性を対象にして、
90rあるいは56rのイソフラボンを6か月間投与した研究では、
90r摂取したグループの方が、骨のミネラル密度が増加したということです。

大豆イソフラボンはどのような点に注意が必要ですか?

大豆イソフラボンは、通常の食材に由来する成分なので、
特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。

 

ただし、
エストロゲン様作用をもつサプリメントと併用する場合には、

 

症状の変化に注意し、
異常が認められるときには医師に相談するようにします。

 

また、婦人科系疾患の医薬品、
例えば、ホルモン剤や抗ガン剤などを服用している場合には、
まず医師への相談が必要です。

 

ちなみに、大豆アレルギーのある人については、
サプリメントにもアレルギーを起こす成分が含まれている可能性がありますので、
念のため、大豆イソフラボンの使用は避けてください。

 

それから、妊娠中や授乳中は、
ホルモンバランスに影響を与える可能性がありますので、
大豆イソフラボンをサプリメントとして摂ることは念のため避けてください。

 

ただし、食品としての大豆製品は、
妊娠中でも授乳中でも問題ありません。

前立腺ガンの人について

前立腺ガンと診断されて治療を受けている男性の場合は、
大豆イソフラボンを使用する前に主治医に相談するようにしてください。

 

これまでの研究では、大豆イソフラボンは、
前立腺ガンに対する予防効果や改善効果がありますが、
自己判断で摂取するのは避けてください。

乳ガンの人について

乳ガン、特にエストロゲン受容体依存性乳ガンと
診断されている場合も同じです。

 

イソフラボンは、内在性エストロゲンの作用を弱めることによって、
乳ガンを予防したり抑制したりする効果が期待できます。

 

しかしながら、乳ガンと診断されている場合には、
十分な経過観察が必要であり、

 

自己判断ではなく、主治医との相談の上、
利用するようにしてください。

 

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